

OBLF / オービーエルエフ社(ドイツ)
発光分光分析装置(標準モデル)
GS1000-Ⅱ
発光分光分析装置の世界トップメーカー OBLF社が開発した標準モデルです。
特長
- 抜群の繰返再現性と長期安定性
- アルゴンガス消費量:極端に少ない(待機時)
- 真空ポンプ:稼働率約5%
- 消耗品:少ない
- 故障要因を可能な限り排除した堅牢性の高いデザイン
概略仕様
光学系 | 焦点距離500mmのパッションルンゲマウンティング | |
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光学系容器イメージ![]() |
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真空チャンバー | ポンプ稼働率約5%の高気密処理真空タイプ | |
(積分基板、A/D変換基板等も内部に設置) | ||
プロファイリング | 全自動 | |
イグナイター | 半導体式(無電極タイプ) | |
分析試料クランプ | ニューマチック型 | |
ユーティリティ | アルゴンガス純度:99.999% | 電源:単相200V |
本体寸法・重量 | 幅×奥行き×高さ=600mm×1,070mm ×1,255mm /重量:約250kg |
用途・事例
用途
- 発光分光分析(固体金属発光分光分析)とは?
⇒スパーク放電により固体金属中に含まれる元素成分を分析して定量化する『固体金属向けの多元素同時分析装置』です。発光分析と略される場合もあります。
分析手順は、初めに分析対象である固体金属試料にスパーク等による高エネルギーを照射し、金属試料中の原子を励起状態にさせます。金属試料中の原子が励起状態から安定な状態に戻る際に、元素毎に固有な波長を持つスペクトルを放射します。
このスペクトルを装置内光学系部分の回折格子(プリズム)にて元素毎のスペクトルに分光させ、固有なスペクトルを受光部(光電子増倍管)にて検出します。
受光部では、元素固有スペクトルの発光強度を測定します。発光強度と成分含有率は一定の関係があるので、検量線プログラムにより金属試料中の成分含有率が計算されます。 - 鉄鋼、鋳鉄、アルミニウム合金、銅合金、亜鉛合金、マグネシウム合金などの固体金属に含まれる成分の多元素同時分析。
- 鋳造メーカー、製鉄メーカー、ダイカストメーカー、非鉄合金メーカー、電炉メーカーでの品質管理(炉前分析、製品分析)や特殊合金の研究開発など。
- 金属スクラップ原料の受入検査にも使用可能。
事例
- アルミ一次・二次合金メーカー/繰返し再現性が良好になり分析値への信頼性がUP。
- 自動車メーカー鋳造工場/慣らし放電や部品交換がほぼ無くなり分析作業の効率UP。
- 鋳造メーカー/待機時のアルゴンガス消費量が減少してランニングコストが大幅に低減。